私がAdobe Illustratorを使い始めた頃って、たしか8.0の時代でした。

しかも、「カラーになった!」って言われていた頃。

今の人からすると、ちょっと意味わからないと思うんですけど(笑)、その前のバージョンはもっとシンプルというか、ほぼモノクロ感覚。色も数字指定で管理していて、今みたいに感覚的に触れる感じではなかった。

ほんと想像絶する世界www

でも面白いのが、当時の先輩デザイナーさんたちは「5.5の方がいい」って言う人も結構いたんですよね。

「シンプルだから使いやすい」って。

慣れってすごい。

今みたいに機能が山盛りじゃないからこそ、“道具”として完成されていた部分もあったんだと思う。

そして自分自身も、8.0だったからIllustratorを覚えられた気がしてる。

ツールが少なかった。

だから、逆に頭に入った。

今のIllustratorって、機能が本当に多い。便利だし、できることも増えた。でも最初に触る人からしたら、「何このボタンの量…」ってなると思う(笑)。

当時ですら、「これ何に使うの?」って機能はいっぱいあったしね。

でも、Illustratorって結局、“ソフトを触れるだけ”じゃダメなんですよね。

印刷の知識がないと、仕事にならない。

CMYK、解像度、トンボ、塗り足し、特色、紙、加工…。データが綺麗でも、印刷で事故ったら終わり。

だから昔のデザイナーさんたちは、ソフトだけじゃなく“印刷そのもの”をめちゃくちゃ勉強していた。

今はかなり自動化されて、入稿も楽になった。でも、その土台を知っているかどうかで、やっぱり仕上がりは変わると思う。

便利な時代になったけど、昔の不便さの中で覚えたことって、意外と今も役立ってる。

だから26年経っても、なんだかんだIllustrator触ってるんでしょうね(笑)。