デザインって、最後の最後が一番時間がかかる仕事なんです。

「あと1ピクセル右。」

「やっぱり左。」

「いや、戻そう。」

こんなことを何十回、何百回と繰り返しています(笑)。

普通に見たら違いなんて分からないかもしれません。

でも、その1ピクセルで全体のバランスが変わるんです。

だから、「神は細部に宿る」という言葉は、本当にその通りだと思っています。

デザイナーなら、一度は経験があるはず。

そんな毎日だから、私のキーボードは左半分だけ妙に汚れています(笑)。

ショートカットキーを押しまくるので、Ctrl、Shift、Optionあたりは特によく使う。

仕事道具って、正直なんですよね。

傷や汚れを見ると、「頑張ってきたなあ。」と思います。

もちろん、新しい機能やAIのおかげで、昔より作業はずいぶん楽になりました。

でも最後に決めるのは、人の目。

「なんか違う。」

「これだ。」

その感覚だけは、何年経っても変わりません。

デザインって、派手な仕事に見えるかもしれません。

でも実際は、小さな違和感を一つひとつ整えていく地道な仕事です。

だからこそ、お客さんから「なんかいいね。」と言ってもらえると、本当に嬉しい。

その「なんか」のために、何時間も向き合っているんですから(笑)。

26年以上この仕事を続けていますが、結局思うのは、私はデザインが好きなんだということ。

だから細かい修正も苦じゃない…と言ったら嘘になります(笑)。

「もうこれでいいや!」と思う日もあります。

それでも最後には、「あと少しだけ」と手を動かしてしまう。

きっと、それがデザイナーなんでしょうね。

今日もまた、1ピクセルと格闘しながら、誰かの「なんかいいね。」を目指してデザインしています。