「こども食堂」という言葉。
私はこの活動に関わるようになってから、時々考えることがあります。
この名前って、本当に今の姿を表しているんだろうか、と。
「あおいとり」に来るのは、子どもだけではありません。
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん。
地域の方、ボランティア、ミュージシャン、初めて来た人。
みんなが同じテーブルを囲んで、ご飯を食べて、音楽を楽しんで、おしゃべりをする。
そこには「子どもだけの場所」という雰囲気はありません。
実際、「こども食堂って子どもしか行けないんですよね?」と聞かれることもあります。
そんなことはないのに、名前だけで「自分は行ってはいけない場所」と思ってしまう人もいるのかもしれません。
だから最近、「こども食堂」という言葉よりも、「地域の居場所」という言葉のほうが近い気がしています。
もちろん、「こども食堂」という名前には大切な歴史があります。
子どもたちが安心してご飯を食べられる場所として始まった活動だからこそ、多くの人に広がってきました。
その意味は、これからも変わらないと思います。
でも、実際にはその輪はもっと大きくなっています。
子どもを真ん中にしながらも、大人も、高齢者も、障がいのある人もない人も、一緒に過ごせる場所。
最近よく耳にする「インクルーシブ」という言葉があります。
誰も排除されず、ありのままで参加できること。
私は、そんな考え方が「あおいとり」には自然と根付いているように感じています。
名前は「こども食堂」。
でも、その扉は誰にでも開いている。
そんな場所が、もっと増えていったら素敵だなと思います。
名前よりも、「ここに来てもいいんだ」と思える空気が、いちばん大切なのかもしれません。
