デザインの仕事をしていると、「打ち合わせはオンラインでもできますか?」と聞かれることがあります。

もちろん、オンラインも便利です。
移動時間も減るし、資料の共有も早い。

でも、私は今でも対面での打ち合わせを基本にしています。

それは、人と人の間に流れる時間だけは、急がなくてもいいんじゃないかなと思っているから。

打ち合わせって、不思議なんです。

最初はデザインの話をしていたのに、気づけば全然違う話になっていたり、「実はね…」と本音がこぼれたり、ちょっとした愚痴になったり。

一見すると、デザインとは関係ないように思える時間。

でも、その何気ない会話の中にこそ、その人らしさがたくさん詰まっています。

「この人はこんなことを大切にしているんだ。」
「本当はこんな想いがあるんだ。」

そんなことが少しずつ見えてくる。

実は、その時間こそがデザインに必要なヒントになっていることが、とても多いんです。

だから私は、打ち合わせは作品づくりの一部だと思っています。

完成したデザインだけを見ると、一枚のチラシや名刺かもしれません。

でも、その背景には、一緒に笑った時間があって、悩みを聞いた時間があって、「それいいですね!」と盛り上がった時間がある。

その積み重ねがあるから、その人らしいデザインになる。

便利な時代だからこそ、何でも早くできるようになりました。

でも、人との時間まで早送りする必要はない。

焦らず、ちゃんと話して、ちゃんと笑って、一緒に考える。

そんな時間を、これからも一番大切にしていきたいと思っています。