もうすぐ七夕。

短冊に願い事を書く季節ですが、今年は少し違うことを考えていました。

最近、「インクルーシブ」という言葉をよく耳にします。

意味を調べると、「包括的な」「すべてを含んだ」という意味。

障がい、年齢、性別、国籍などに関係なく、誰もが排除されることなく、ありのままで社会に参加できる状態や仕組みのことだそうです。

なるほど、と頭では理解できても、実際にはどんなことなんだろうと考えていました。

そんな時、ふと思ったんです。

「あおいとりって、案外これに近いのかもしれないな」って。

こども食堂「あおいとり」には、本当にいろんな人が来ます。

小さな子ども、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん。

地域の方、ボランティア、ミュージシャン、初めて来る人。

誰かを「あなたはこっち」「あなたはあっち」と分けることはありません。

予約がなくても大丈夫。

ご飯を食べるだけでもいい。

音楽を楽しむだけでもいい。

ちょっと話をしに来るだけでもいい。

そこにいる理由は、人それぞれです。

最近は「バリアフリー」という言葉よりも、「ノーバリア」という考え方のほうがしっくりくる気がしています。

壁をなくそうとするより、最初から壁を作らない。

特別扱いをするのではなく、「みんな一緒だよね」と自然に受け入れる。

そんな空気が、あおいとりには流れているように感じます。

もちろん、完璧な場所ではありません。

みんなで試行錯誤しながら、一歩ずつ作っている場所です。

でも、「来てよかった」「また来たい」と思える場所であり続けたいという気持ちは、みんな同じです。

七夕に願い事を書くなら、「誰もが安心して『ただいま』と言える居場所が増えますように」。

そんな願いも、悪くないなと思いました。

デザインも、音楽も、ご飯も、人と人をつなぐためのもの。

これからも、あおいとりが誰かにとってホッとできる居場所であり、自然と笑顔になれる場所であってほしい。

そんなことを、七夕を前に考えています。