また名刺の話になっちゃうんだけど(笑)、最近、個人名刺を作らせてもらった方がすごく喜んでくれた。

名刺って、本当に小さい紙なのに、不思議なくらい“思い”が乗る。

特に個人名刺って、会社から支給されるものと違って、「自分で作った感」がすごく強いんだと思う。

「これ入れたい」「この色がいい」「ここをこうしたい」って、本人がちゃんと考えている。だから実は、アートディレクターはご本人様なんですよね。自分はそれを整理したり、形にしたりしている感じ。

そして完成したものを見ると、みなさん本当に嬉しそう。

達成感とも少し違う。

「自分の作品が世に出た」みたいな感覚なのかな。

“これが私です”って、堂々と人に見せられる満足感。そんな空気を感じることが多い。

この前なんて、ご年配で英語の先生をされている方の名刺を作ったんですが、「余ったら棺桶に入れて、天国で配るわ〜」って言われまして(笑)。

棺桶まで持っていくの!?って。

思わず「地上で配ってください!」ってツッコんでおきました。

でも、そこまで言ってもらえるって、なんだか嬉しい。

引退後に名刺を作る人って、実はそんなに多くないと思う。肩書きがなくなると、「もう必要ないかな」って思う人も多いから。

でも逆に、“誰に配りたいか”の顔が浮かぶ人は、やっぱり作りたくなるんだろうなと思う。

趣味の仲間だったり、地域の人だったり、「これからもつながっていたい相手」がいる。だから名刺を持つ意味が生まれる。

名刺って連絡先だけじゃなくて、「これからもよろしくね」を渡してるのかもしれない。

小さい紙なのに、ほんと奥が深いです。