月に一度の絵画教室。

今日も子どもたちは元気いっぱい。

絵画教室といっても、私は「上手な絵を描けるようになること」が一番の目的だとは思っていません。

もちろん絵を描くことは楽しいし、表現する力も大切です。

でも、それ以上に大事にしたいことがあります。

それは、人と関わること。

そして、自分や周りの変化に気付けることです。

教室には本当にいろんな子どもたちがいます。

元気な子もいれば、静かな子もいる。

すぐに友達と話せる子もいれば、人との距離を測りながら少しずつ慣れていく子もいます。

私は、そんな子どもたちにたくさんの人と関わってほしいなと思っています。

そして、周りのことに気付ける子になってほしい。

実はそれは私自身も大切にしていることです。

相手の表情だったり、困っている様子だったり、小さな変化だったり。

気付く力は、人と生きていくうえでとても大切だと思うのです。

最近、ひとつ嬉しかったことがありました。

以前は片時も携帯電話を手放せなかった子がいたんです。

教室の間もずっと持っていて、なかなか絵に集中できませんでした。

でも最近、その子が自然と携帯を手から離して絵を描いているんです。

もしかしたら周りから見たら小さな変化かもしれません。

でも私にとっては大きな成長です。

安心できる場所になったのかもしれない。

絵を描くことが楽しくなったのかもしれない。

理由は分かりません。

でも、その子が自分の意思で携帯から離れられる時間ができたことは確かな変化です。

こういう成長って、毎日一緒にいるお母さんたちほど気付きにくかったりします。

変化は本当に少しずつだから。

だから聞かれた時には伝えるようにしています。

「こんなことができるようになりましたよ」

「最近こんな様子ですよ」

そうすると、お母さんたちが驚くことも少なくありません。

親だからこそ見えないこともあるし、第三者だから見えることもあります。

子育ても教育も、きっとそういうものなんでしょうね。

絵画教室ですが、本当に大切にしたいのは作品そのものではなく、その過程です。

挑戦すること。

人と関わること。

自分の気持ちを表現すること。

少しずつ成長していくこと。

それを見守ることが、私の役目なのかもしれません。

絵を教えているつもりで始めたけれど、気が付けば子どもたちの成長を一緒に喜ぶ時間になっていました。

もしかしたら、これが教育というものなのかな。

最近、そんなことを思っています。