「医療はサービス業だよ」

いつもお世話になっている小児科の先生が、前にそう言っていた。最初聞いた時は、「なるほどなあ」くらいだったんだけど、最近その言葉を何度も思い出す。

たぶん、デザインも同じなんですよね。

デザイナーって、作品を作る人だと思われがちだけど、実際はかなり“サービス業”。

相手の話を聞いて、悩みを整理して、「本当は何を伝えたいのか」を探していく。しかも、その人自身も気づいていないことを、一緒に言語化したり可視化したりする。

だから、ただ絵を描ければいいわけでもない。

話を聞く力も必要だし、空気を読む力も必要。時には現場に行くし、撮影もするし、印刷チェックもする。イベントの手伝いをする日もある。

ほんと、何でも屋さん。

でも逆に、その“何でも屋”感が自分には合っている気がする。

「これできる?」って聞かれて、「できますよ〜」って答えながら、気づけば知らない世界まで関わっている。こども食堂、人形劇、ライブ、選挙、福祉、農業、教育…。

ジャンルはバラバラなのに、全部ちゃんとつながっている。

結局、自分は“デザインそのもの”より、“人”に興味があるんだと思う。

この人は何を大事にしているんだろう。

どうしたらもっと伝わるんだろう。

そこを考えている時間が、一番面白い。

だから、サービス業って言葉、実はすごくしっくりくる。

相手が喜んでくれること。

「頼んでよかった」って思ってもらえること。

そこにちゃんと価値がある。

デザインって、おしゃれに見せる仕事じゃなくて、人と人をつなぐ仕事なのかもしれない。

だから今日もまた、“何でも屋さん”として、誰かの「困った」を聞いています。