印刷物の打ち合わせで、意外と後回しにされがちなのが「紙」。

でも正直なところ、同じデザインでも紙が変わるだけで、見え方は180度変わります。

極端に言えば、紙選びで“高見え”するかどうかが決まることも多いです。

例えば、色もレイアウトも全く同じ名刺。

片方はペラッとしたコピー用紙、もう片方はしっとりした厚手の紙。

手に取った瞬間の印象、全然違いますよね。

人はまず「触った感覚」で判断します。

読む前に、もう評価は始まっているんです。

紙には大きく分けて、マット、光沢、上質紙などがあります。

マット紙は反射が少なく、落ち着いた印象。

写真よりも文字が多いパンフレットや、信頼感を出したい企業ものに向いています。

光沢紙は色がパキッと出るので、写真メインのチラシやビジュアル重視のものに強い。

上質紙は一見地味だけど、素直で誠実な印象があって、実は万能選手です。

名刺に向いている紙、向いていない紙もあります。

あまりに薄い紙は、どんなにデザインが良くても「頼りない」印象になりがち。

逆に、厚すぎて名刺入れに入らないのも微妙です。

名刺は“使われる道具”なので、扱いやすさも大事な要素。

そして忘れちゃいけないのが、紙の厚み。

この厚み、数値よりも「感覚値」で伝わります。

しっかりしてる、ちゃんとしてる、信頼できそう。

そういう言葉にならない印象が、紙一枚で伝わる。

デザインは目で見るものだけじゃない。

紙は、触覚で伝えるデザイン。

だから私は、紙選びの時間をけっこう大事にしています。