夏になると、絵画教室でも「夏のポスターを描きたい」という子が出てきます。

学校の課題や宿題になっているわけではないけれど、毎年この時期になると制作する子がいます。

でも、夏のポスターって、意外と大変なんですよね。

何を描けばいいのか考えて、構図を決めて、大きな紙に描いて、色を塗って……。

家でやろうと思うと、親御さんも「これは大変だなあ」となりがち。

だからこそ、こういうものは慣れている人に任せてみるのも一つの方法だと思っています。

子どもは「好きなものを描く」。

大人は「どうしたら描きやすいかな」と一緒に考える。

それだけでも、案外楽しい時間になるんです。

私が大事にしているのは、上手な絵を完成させることだけではありません。

大きな紙に、自分の好きなものを、思い切り大きく描く。

これって、普段の生活ではなかなかできない経験です。

「こんなに大きく描いていいの?」

もちろん、いいんです。

むしろ、大きく描いてほしい(笑)。

子どもの頃って、好きなものを好きなだけ描ける時間が意外と少ない。

大きくなれば、勉強や部活、仕事など、やらなきゃいけないことがどんどん増えていきます。

だから、「今しかできないこと」って、実はたくさんあるんですよね。

夏のポスターも、その一つ。

完成した作品を見ると、描いている時には気づかなかった子どもの個性が、ちゃんと詰まっています。

大変だから敬遠するのではなく、誰かと一緒に楽しんでみる。

そんな時間も、子どもたちにとっては大切な経験になるんじゃないかなと思っています。

今年の夏も、どんな作品が生まれるのか楽しみです。