Mでもらったバジル。

切ってもらったものを、なんとなく捨てるのがもったいなくて、コップに水を入れて挿しておきました。

特別に育てよう!と思っていたわけでもなく、毎日せっせとお世話していたわけでもありません(笑)。

ただ、もらったものだから。
目につくところに置いてあったから。
水が減ったら足して、なんとなく様子を見ていました。

そんな感じでしばらく置いていたら……

花が咲きました。

「え、バジルって花咲くんだ!」と、ちょっとびっくり。

小さな白い花を見つけて、なんだか嬉しくなりました。

そして、ふと思ったんです。

私はたぶん、誰かからもらったものや、誰かが大事にしているものを、思っている以上に大事にするんだな、と。

これって、デザインの仕事にもすごく似ている気がします。

デザインの依頼をいただくとき、最初から「かっこいいものを作ろう」だけでは考えていません。

その人が何を大切にしているのか。
なぜこの活動をしているのか。
誰に届けたいのか。
どんな想いで今まで続けてきたのか。

話を聞いたり、資料を見たり、いろんなものを受け取っていく中で、その人にとっての「大事なもの」が少しずつ見えてきます。

それを、どうしたら伝わる形にできるのか。

文字を整理したり、写真を選んだり、色やレイアウトを考えたり。

ただ見た目を整えるだけではなく、「この人が大切にしているものを、ちゃんと大切にデザインする」ということを、最近ますます意識するようになりました。

いただいた想いを雑に扱わない。

伝えたいことを勝手に変えない。

でも、ちゃんと伝わる形にする。

そのバランスが、デザイナーの仕事なのかもしれません。

コップの中で、いつの間にか花を咲かせたバジルを見ながら、

「大事にしていてよかったなあ」と思いました。

仕事も、人とのつながりも、もらったものも。

大事にしていると、思いがけないところで何かが育って、花が咲くことがある。

そんなことを、この小さなバジルに教えてもらった気がします。

さて、このバジル。

もう少し大事に育ててみようと思います。

デザインも、ひとつひとつ大事に。
今日も誰かの「大切なもの」を、ちゃんと形にしていきます。