「デザイナーって、肩書きかっこいいね」って言われることがあります。

でも、私は自分の肩書きをかっこいいと思ったことは一度もなくて。

ただ、誰かが「これ困ってるんだけど」と声をかけてくれて、

「じゃあやってみようか?」って応えてきただけ。

それだけで、気づいたらここまで来ていました。

三重県桑名市や四日市市など、地元に密着した活動が中心。

営業なんか一度もしたことがないけれど、

「なんか手伝えることあったら言ってね」って言葉から、

自然とご縁が広がっていきました。

ポスターやチラシ、ロゴデザイン、募金箱やカルテのデザイン、

果てはプロレス用の紙テープまで(笑)。

いろんな仕事をしてきたけれど、すべては「人とのつながり」から始まったこと。

目立つことよりも、相手の想いがちゃんと届くように支えること。

それが私の思う“地元のデザイン”の在り方です。

いつも近くで、顔が見える関係の中で仕事ができるのが、本当にありがたい。

気がついたら、会社も立ち上げていて、

ちゃんと「design office 102」と名乗るようになりました。

でも、これからも変わらず、地元に寄り添い、

「こんなこと頼めるかな?」って気軽に言ってもらえる存在でいたい。

肩書きじゃなくて、地域の人と一緒に動くこと、感じること。

それを大事に、これからもデザインしていきます。

design office 102

戸塚ちひろ