別れって、ほんとに唐突だなと思う。
何か前触れがあったわけでもなく、
心の準備もできていなくて、
ただその瞬間が来る。
頭が追いつかなくて、
何を考えていいのかも分からない。
泣こうとしてるわけじゃないのに、
勝手に涙が出てきて、
体だけが反応してる感じ。
動こうと思っても動けないし、
言葉も出てこない。
ただ立ち尽くすしかできない。
周りから見たら、
ちょっと困るんだろうなとも思う。
どうしていいか分からない空気。
でもたぶん、
ああいう時って
ちゃんとしようとする方が無理で。
受け止めきれてないからこそ、
ああなるんだと思う。
それでも、
少し時間が経ってから思った。
これは、
終わりというより、
その人が“冒険に出るタイミング”なんじゃないかって。
準備が整ったから、
次に進む。
そう考えると、
少しだけ見え方が変わる。
引き止めることもできたかもしれないし、
もっと何か言えたのかもしれない。
でも、
それをしなかったのも、
ひとつの選択。
だったらせめて、
戻ってこれる場所でいたいと思った。
何かあった時に、
ふと帰ってこれる場所。
変わらずそこにある場所。
見送る側って、
ただ残るだけじゃなくて、
“待つ”っていう役割があるのかもしれない。
それはきっと、
思っているより強いこと。
今はまだ、
整理なんてつかないけど。
この立ち止まった時間も、
きっと意味がある。
だからしばらくは、
そのままでいようと思う。
無理に動かず、
無理に答えを出さずに。
ただ、
ここにいようと思う。
