デザインの仕事をしていると、「これはデザインなの?」と思うような相談を受けることがよくあります。チラシやロゴ制作から始まって、イベントの相談やSNSの発信方法、時にはまったく別ジャンルの悩みまで。結局のところ、私は“デザイナー”というより“何でも屋さん”に近いかもしれません。でも、それがすごく楽しいのです。

三重県で地元密着型として活動していると、お客様との距離が近い分、単なる発注と納品の関係ではなくなっていきます。打ち合わせを重ねるうちに、気づけば「こんなアイデアどうかな?」「それならこういう方法もあるよ」と、一緒に考える相談相手のような存在になっていることが多いのです。

もちろんデザイン制作やディレクションは本業ですが、そこに付随して相手の思いや状況を理解し、どうすればより良い形で伝わるかを考えることが大切だと思っています。小さなスタートアップや新しく挑戦する人の背中を押すようなデザインができたとき、この仕事をやっていて良かったと心から感じます。

「人のためにデザインする」というのは簡単な言葉ですが、実際は相手と同じ目線に立ち、時に一緒に悩むこと。そのプロセス自体が、私にとってものすごく楽しいのです。

これからも三重県で、地元に根ざしたデザイン制作会社として、人と人をつなぐお手伝いをしていきたいと思います。デザインを通して誰かの挑戦を応援できること、それが私の原動力です。