ラーメンよりスタバのほうが好き、なんて言うと、え?と思う人もいるかもしれません。もちろんラーメンは大好きです。疲れていると、どうしても「ラーメン飛べたい!」となる瞬間がある。でも、実際に食べに行ってみると、全部食べきれなくなってきた。昔は替え玉まで余裕だったのに、最近はスープの最後の一口が重く感じてしまう。たぶん年齢のせいもあるんでしょうね。

そんな時、ふと「これだわ」と思うのは、最後に飲むコーヒーです。熱々のラーメンの後に喉を潤す水もいいけれど、ゆっくりと味わうコーヒーの方が、今の自分には体にしっくりくる。カフェインで気持ちがシャキッとするというより、香りやほろ苦さが心を落ち着けてくれるんです。

スタバで飲むコーヒーは、ただの飲み物以上のもの。日常から少し切り離された空間で、友達や仕事仲間と話しながら飲むと、それだけで特別な時間になります。ラーメン屋は「空腹を満たす場所」だけど、スタバは「気持ちを整える場所」。そんな違いがあるのかもしれません。

年齢を重ねると、体が自然と選ぶものが変わってくるんだなと実感します。食べたい欲求よりも「今の自分に合っているかどうか」が基準になっていく。ラーメンよりコーヒーを選んだときに、「ああ、これが欲しかった」と体が教えてくれる瞬間があるんです。

ちょっと贅沢に、いつもと違う席で飲む一杯のコーヒー。誰かと交わす会話、窓から差し込む光、流れている音楽。それら全部が合わさって「絶品」になる。食事って栄養だけじゃなく、心のバランスを整えるデザインでもあるんだな、と感じました。