プロレスを見に行ってきました。

椅子は壊れるし、

マットはひっぺがされるし、

リングの外まで戦いは飛び出すし。

「え、そこ行く?」

「そんな展開ある?」

っていうことが、

1時間半の中で何度も起こる。

ストーリーも、

勝ち負けも、

もちろん大事なんだけど、

それ以上に面白いのは、

“予想できなさ”でした。

次に何が起こるか、

まったくわからない。

それなのに、

なぜか目が離せない。

これ、

デザインにも似てるなあと思いました。

たいていのデザインは、

安全に、

失敗しないように、

無難にまとめようとします。

それも仕事としては正解だし、

必要な場面も多い。

でも、

プロレスみたいな世界を見ると、

「こんなデザインしてみたいなあ」

って思うんです。

想定外の展開があって、

ちょっとハラハラして、

でも最後まで見ちゃうデザイン。

椅子を壊す必要はないけど、

「その手があったか」

って言われる配置とか、

「そこを強調する?」

っていう視線の誘導とか。

ルールの中で、

ルールをちょっと裏切る感じ。

プロレスって、

めちゃくちゃに見えるけど、

実は全部“見せるため”に

計算されてるんですよね。

安全も考えてるし、

お客さんの反応も読んでるし、

盛り上がるタイミングも作ってる。

あのカオスは、

ちゃんと設計されたカオス。

それって、

デザインが目指してるところと

同じだと思いました。

ただ整っているだけじゃなくて、

ちゃんと記憶に残る。

「普通だったね」じゃなくて、

「なんかすごかったね」

って言われるやつ。

今日のプロレスは、

そんなことを教えてくれました。

マットを剥がすほどの

デザインは作れないけど、

せめて

「想定内」で終わらない

デザインは作りたい。

予想できるだけの世界より、

ちょっとだけ

裏切ってくれる世界のほうが、

やっぱり面白い。

次の仕事、

プロレスみたいな

一撃、入れてみようかな。