私は三重県桑名市から、日々デザインを発信しています。チラシやポスターなどのグラフィック、SNSでの画像構成、言葉をデザインに落とし込む作業まで、幅広く取り組んでいます。デザインといっても、ただ見た目を整えるだけではなく、そこに込められた想いや伝えたいことをどう形にするか。その「言語化」と「構成」こそが、私の一番大切にしている部分です。

在宅で仕事をすることが多いので、パソコンと向き合っている時間が長いのですが、静かな環境だからこそ集中でき、自分のペースで考えを深められるのはありがたいことです。とはいえ、私は「商売人」という感覚ではなく、あくまでデザインを通じて人の思いを伝えるお手伝いをしている感覚に近いです。お金のやりとりよりも「ありがとう、助かった!」といってもらえる瞬間の方がずっと嬉しく、続ける原動力になっています。

もちろん、世界にはすごいデザイナーがたくさんいます。華やかな舞台に立つ人もいれば、大きな広告を手掛ける人もいる。その中で私は小さな町から活動している、いわば名もなきデザイナーかもしれません。それでも「誰かにとって世界で1番のデザイナー」でありたいと思っています。

それは、大きな賞を取ることでも、たくさんの人に知られることでもなく、たった一人のお客さんに「あなたにお願いしてよかった」と心から言ってもらえること。そこにこそ私の目指す“世界一”があると信じています。

桑名市という地域から、小さな発信を積み重ねていくことが、誰かの心に届き、つながりを生む。その一歩一歩が、私にとってのデザインの意味であり、未来につながる道です。これからも私は、誰かのためのデザインを丁寧に続けていきたいと思います。