名古屋・伏見の地下街を歩いていたときのこと。

普段はほとんど車移動なので、なかなか歩く機会がないんですが、

ちょっと用事があってふらっと歩いてみたら…

「フシチカアートストリート」という展示が目に入りました。

なになに?と思って見てみたら、

なんと!私の恩師・野々山先生の作品が飾られているじゃないですか!

思わず「久しぶりじゃん!」って、声が出ました。笑

先生に会えたわけじゃないけど、作品に出会ったことで、

まるで先生の“分身”に出会えたような気持ち。

こうやって今でも作品に出会えるということは、

先生が“まだ現役で作り続けている”という証。

これって、本当にすごいことなんです。

何年かに一度、先生ご本人に会える機会があるんですが、

そのたびに感じるのは、

「続けることって、本当にすごい」ってこと。

でも、続けているご本人たちは、

大変だとか、しんどいとか、

そんな顔ひとつ見せずに、いつも自然体。

ただ「作りたいから作ってる」だけなんですよね。

デザイナーとかアーティストとか、

その境界線って、実はすごく曖昧。

でも「何かをつくることに関わり続けているかどうか」

それが“現役”かどうかを決めるポイントなんだろうなと思います。

作らなくなったら離れていく世界だけど、

作り続けていれば、何年経っても、どんな形でも、

ちゃんとそこに自分の居場所がある。

技術なんて、一度しっかり身につけたものは、忘れません。

時代が変わっても、やることは結局同じなんですよね。

そう思うと、自分もまだまだ頑張れるなあって思えるし、

先生の作品に出会えたあの瞬間が、

背中を押してくれたような、そんな気がしました。

「先生、元気でやってるんだな」

「またきっとどこかで会える気がするな」

そう思いながら、また歩き出した伏見の地下街でした。