養老芸術祭に行ってきました。

お目当ては「死なないこども」という作品。

なんて強いタイトル……気にならずにはいられない。

場所は養老天命反転地のすぐ近く。

せっかくなので、子どもたちと一緒に養老天命反転地でも遊んできました。

坂なのか壁なのか、立っているだけで感覚がおかしくなる不思議な空間。

子どもたちは「迷路みたい!」「なんか浮いてる感じ!」と大はしゃぎ。

大人は足腰にきますが(笑)、やっぱりここは異次元を感じる場所ですね。

芸術祭の作品たちは、どれも言葉で説明できないけど“何か”を感じさせるものばかり。

「死なないこども」は、そのタイトルにふさわしく、

命や時間、生と死というテーマをじんわり投げかけてくる作品でした。

グラフィックデザイナーとして日々“わかりやすく伝える”ことを意識している私には、

この“わからなさ”が新鮮で、ちょっとドキッとする体験。

「伝えなくてもいいこと」もあるのかもしれない。

「感じてもらうこと」にすべてを委ねる、そんな表現も芸術なんだなあと。

改めて思いました。

デザインとアートって、似ているようでやっぱり違う。

デザインは「誰かのために」「目的があって」作るもの。

でも芸術は「自分のために」「意味を超えて」存在しているものかもしれません。

そんな“異次元”に触れられた一日。

視野がぐんと広がった気がします。

たまにはこういう感覚、大事にしたいな。

帰り道、子どもたちは口をそろえて「また行きたい!」と言ってました。

不思議の世界に迷い込んだような、素敵な休日でした。