打ち合わせの帰りに、椿大社へ立ち寄りました。

あいにくの大雨でしたが、打ち合わせの中で椿大社の話が出たので、

なんとなく「行ってみようかな」と思って。

今回の話は、ポスターと名刺のデザイン、そしてリンパマッサージの出店について。

お話を聞きながら、「何色が好きですか?」「肩書きどうしましょう?」と、

いろいろ伺って、叩き台となるデザインも用意して持っていきました。

でも、結果的にはキャンセルに。

よくあることです。

自分の方向性がまだ固まっていなかったり、

家族や周りの人に止められたり、

デザインの仕事って途中で終わることもけっこう多いです。

正直言えば、いい気持ちではないです。

でも、それでもいいと思っています。

デザインのやり取りって、実は**「自分と向き合う作業」**でもあって、

肩書き一つ決めるのにも迷ったり、

好きな色を言葉にするのにも時間がかかったりするものです。

だから、今回は「今じゃなかった」だけ。

その方にとっても、私にとっても。

何も決まらなかったけど、椿大社で参拝して、

コーヒー飲んで、少しぼんやり考えて、

「あれは意味のある時間だった」と思えたなら、それでいい。

形にならなかったデザインも、

その人の“これから”のための一歩だったかもしれない。

私の仕事は、区切りをつけるためのデザインだったのかもしれないなと思いました。