TOIN BASE Mにライブを見に行ってきました。

やっぱりこの場所、落ち着くんです。

空間のつくりもそうだけど、一番はマスターの雰囲気が店全体にあらわれているから。

ライブハウスって、音楽だけじゃなくて、“誰がやってるか”が伝わる場所だと思うんです。

「こういうライブが見たい」

「この音響がいいかも」

「こうしたらお客さん喜んでくれるかな」

「自分ももっと楽しくなるな」

そうやって、マスター自身が考えて、選んで、形にしてきた場所。

店主の分身のようなお店って、TOIN BASE Mみたいな場所のことを言うのかもしれません。

私が「デザイナーです」って名乗ると、

「すごいですね」「センスあるんですね」と言ってもらえることがあります。

もちろん嬉しいけれど、実は、みんなちゃんと“デザイン”してるんです。

マスターがTOIN BASE Mをつくっているように、

お母さんがお弁当に色合いを考えて詰めるように、

雑貨屋さんが棚の並べ方を工夫しているように。

それを「デザイン」って言わないだけで、みんな自然とやってること。

だから私は、「デザインって、世の中を便利にすること」だと思っています。

伝わりやすくするための工夫。気持ちを伝えるための形。

それが“デザイン”なんです。

マスターの人柄がにじみ出るTOIN BASE M。

そこにいると、自分ももっとちゃんと「考えて、選んで、形にしよう」って思えるんです。

そんな場所に出会えたことが、また私の“デザイン”に繋がっていくんだろうな。