デザインの相談で一番多いのが
「これも入れたい」「あれも大事で」という声。
気持ちはすごくわかる。全部大切なんです。
でも、情報を足せば足すほど、伝わらなくなる。
これはもう、何度も現場で見てきた事実です。
チラシでもパンフでも、見る人が最初に受け取れる情報はほんの一瞬。
そこに10個のメッセージを並べると、結局どれも残らない。
頑張って作ったのに「よくわからない」で終わってしまうのは、ちょっと切ない。
面白いのは、削った瞬間に見えてくるものがあること。
情報を整理して、思い切って落とすと
「あ、これを一番伝えたかったんだな」って核が浮かび上がる。
デザインって、足し算の作業に見えて、実は引き算の連続です。
引き算ができるようになると、仕事が少し楽になります。
レイアウトで迷う時間も減るし、説明もシンプルになる。
「全部載せないと不安」という状態から
「これだけ伝われば大丈夫」へ変わると、気持ちも軽い。
引き算はセンスじゃなくて技術。
経験を重ねるほど、「伝えない勇気」を持てるようになる。
デザインは自己主張じゃなく、相手への配慮。
だから今日も、削りながら整えていくのです。
