デザインには、遊び心が必要だと思っています。
少しの余白とか、
ちょっとしたズレとか、
クスッとする仕掛けとか。
そういうものがあるだけで、
ぐっと人に近づく。
でも、その“遊び”が、
うまく伝わらないこともある。
通報されたことがありました。
何がきっかけだったのか、
正直、はっきりとは分からないまま。
ただ、その出来事で、
子どもと一緒に暮らせなくなった。
里子だったこともあって、
一度離れると、
簡単には元に戻らない距離。
あのときの時間は、
今でも少し不思議で、
現実だったのか、夢だったのか、
分からなくなることがあります。
ただひとつ言えるのは、
「普通」が急に壊れることがある、ということ。
それまで当たり前だった日常が、
ある日突然、手からこぼれる。
そのとき、
言葉も、気持ちも、
うまく追いつかなかった。
だからこそ、
今は思うんです。
遊び心って、
ただ楽しいだけのものじゃないなって。
人と人の距離を近づけるためのものでもあって、
でも同時に、
誤解される可能性もあるもの。
デザインも同じで、
伝え方ひとつで、
届き方が変わる。
優しさのつもりが、
違う形で受け取られることもある。
それでも、
全部を怖がってしまったら、
何も作れなくなる。
だから今は、
少しだけ丁寧に考えるようにしています。
でも、
遊び心は捨てない。
あの時間があったからこそ、
人との距離や、
伝えることの重さを、
少しだけ知れた気がするから。
失ったものもあるけど、
それだけじゃない。
今はそう思いながら、
また少しずつ、
作っています。
