真夜中に、中学生の娘と一緒にアナログ作品のポスター制作をしていました。

「あーでもない、こーでもない」と言いながら、ぶつぶつ文句を言いつつ手を動かす娘。制作の過程は、完成したポスターを見るだけでは味わえない楽しさがあります。

私はつい司令官みたいになっちゃうんですが、上から下から、いろんな方向から筆が進むその光景はまさにチームワーク。出来上がりが頭の中で統一されているので、無駄話をしながらでも勝手に手が動くんです。こういう制作の風景を見ていると、「これこそ理想の形だな」と思います。

一緒に何かを作る時間って、思っている以上に貴重です。作業中に交わされる何気ない会話や、意見のぶつかり合いの中で見える娘の考え方や性格。普段は学校や友達との生活でなかなか聞けない言葉が、制作中には自然と出てきます。

完成したポスターを眺めながら、親子で「ここがいいね」「ここを直したほうがいいね」と話す時間も、私はとても好きです。作品の出来栄えももちろん大事ですが、それ以上に、一緒に作る時間の中で生まれるコミュニケーションや笑顔が、一番の収穫だと感じます。

夜遅くまでの制作も、親子のこうしたささやかな時間があってこそ、楽しく意味のあるものになるんだなと改めて思いました。ポスター制作は、ただの作業ではなく、親子の距離を縮めるひとときでもあるんですね。

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