最近、いろんなプロレスラーの方々の試合を見させてもらっています。もしかしたら営業妨害になってしまうかもしれませんが……みなさん、本当に優しい。
試合をずっと見ていると、ふと「こどもプロレス」を思い出します。子ども相手にやられる“演技”をしてあげられる大人って、実はとても強い人。多少の痛みを受けても「やられた~!」と笑って言えるのは、本当に余裕と強さがある証拠なんですよね。
「上手だね」って褒めてあげられるのも同じ。褒めて伸ばすって簡単な言葉だけど、その本質を理解していないとできないことなんだと思います。相手を認める力、受け止める力。強さと優しさは表裏一体なんだなと感じました。
私自身、デザイナーとしてまだ現役ではあるけれど、もう第一線を駆け抜ける若手ではなく、下を育てていく立場に近づいている年齢です。どの世界でも「次の世代をどう育てるか」は大きな課題になっています。でも、そこで必要なのはやっぱり「強いからこそ優しくなれる」姿勢。
プロフェッショナルが少なくなってきている今だからこそ、自分も強さと優しさを持ち合わせた大人でいたい。だから次は、自分が誰かを褒めて伸ばせる存在になりたい。未来へと続く力を渡せる、そんなデザイナーでありたいと思っています。