うちの犬は、アヒルのおもちゃが大好き。

お風呂に浮かべて遊ぶのが日課で、飽きることなくひとりで夢中になってくれる。

たまに「投げてほしい」と言わんばかりに、ちゃんと手のひらにアヒルを持ってくるのがまた可愛い。

これ、子犬のころからずっと続いているルーティン。

だからこそ、無理に取り上げようとすると…牙をむき出して怒るのです。

まるで「これは僕の宝物だよ!」って顔で。

実は、デザインも少し似てるなって思う。

無理に進めようとすると、パソコンがフリーズしたり、うまく動かなかったり。

まるで「今じゃないよ」と言わんばかり。

そんな時、私は自然な流れを大事にしています。

タイミングを待ち、クライアントの声に耳を傾けながら。

たとえゴールは同じでも、進む道やスピードが違えば、すれ違いは起こる。

無駄な話し合いが増えたり、意図がうまく伝わらなかったりするのは、

「まだビジョンが共有できていないよ」っていうサインなのかもしれません。

焦らず、待つ。

お互いに時間をかけて学び合う。

その中で、タイミングが合ったときにスッと進むことがある。

デザイナーにとって、共感力ってほんとに大事。

相手の思いに寄り添いながら、待つ力を持つこと。

それが結果的に、一番スムーズな道になると信じています。

今日も、アヒルを大事そうにくわえる犬を見ながら、

そんなことをふと思った朝でした。