デザインって、“これが正解”というものがない世界です。

だからこそ、そのデザインが「相手にとっていいと思えるもの」かどうかを常に探りながら、私は制作しています。

でも、どれだけ時間をかけて考えて、丁寧に作ったとしても、

受け取った相手がどう感じたかまでは、黙っていたらわかりません。

たとえば、デザインを納品したあと「素敵でした!」とひとこともらえるだけで、

「ああ、この方向でよかったんだ」と安心できますし、

「実はもう少し〇〇だったら…」という声が聞ければ、次はもっとよくできるかもしれない。

つまり、“お互いに思っていることを伝え合う”ことが何よりも大切だということです。

これは、恋愛とか人間関係と全く同じ(笑)。

一方が「いいと思ってる」だけでは伝わらないし、通じない。

デザイナーの仕事は、単に「見た目を整えること」ではなくて、

その人の中にある想いや、見ている方向、雰囲気を汲み取って、形にしていくこと。

だから、やっぱりコミュニケーションが欠かせません。

「ちょっと違うかも…」と思っても、言ってもらえるとありがたいです。

逆に「ここがすごく気に入った!」って言ってもらえたら、そこからまた一緒に育てていける。

“いい”は一方通行じゃなく、双方向で伝え合ってこそ意味がある。

そんなやりとりの中でしか、生まれないデザインがあるのだと思っています。