娘のテニスの送迎。部活が終わる時間に合わせて車を走らせて、友達も一緒に乗せて帰るのがいつもの流れ。
車の中はだいたい「恋バナ」で盛り上がってる(笑)
「○○くんがさ〜」とか「今日さ、告白してたよ〜!」とか、楽しそうな声が後部座席から響いてくる。
私は運転しながら、ふふふと笑いそうになるのをこらえて、でもちょっと耳をすましてみたりして。
グラフィックデザイナーって肩書きで仕事してるけど、その前に私はママ。
こうして毎日、家族の生活と仕事を両方回している。
正直、大変なときもある。締切の前なのに夜ご飯作らなきゃいけなかったり、打ち合わせが長引いて迎えがギリギリになったり。
でも、この「成長を見守る時間」は何物にも代えがたいって思う。
デザインの仕事も、よく「育てること」と似てると言われる。
たしかに、クライアントと一緒にコンセプトを考えて、形にして、世に出して、その反応を見て、また改良していく。
それって、子どもの成長と同じ。
手をかけた分、ちゃんと変化していくし、思い通りにならないこともいっぱいあるけど、その過程を楽しむっていうのが一番大事。
子育てもデザインも、どっちも「育てること」。
完璧なんてないし、むしろ「完璧じゃない今」を楽しめたら、それが一番いいなと思ってる。
忙しい毎日の中で、車の中で交わされる何気ない会話とか、笑い声とか。
そういうのが、心の栄養になってる。
仕事も、家庭も、どっちかを犠牲にしないと成り立たないって思ってたけど、最近は「共に育てる」って感覚に変わってきた。
娘もテニスを通して頑張ってるし、私もデザインで頑張ってる。
お互い、好きなことを大事にして生きていこうって、それが我が家のスタンスです。