絵画教室を開いていると、時折、子供たちの自由な発想にハッとさせられる瞬間があります。先日も、一人の生徒さんが「先生、これ見て!」と、一冊の小さなノートを見せてくれました。
それは、なんと手作りのシール帳。
ページをめくるたびに、彼女のこだわりと「作る楽しさ」が溢れ出していて、思わず時間を忘れて見入ってしまいました。
「養生テープ」が立派な画材に!
まず驚かされたのが、その材料選びです。シールの台紙として使われていたのは、なんと緑色の養生テープ。 「これならシールを貼っても剥がしやすいでしょ?」 そんな声が聞こえてきそうな工夫です。大人はついつい専用の道具を探してしまいがちですが、子供たちにとっては身の回りにあるものすべてが立派な表現の材料。養生テープの質感を活かして、自分だけの特別な一冊に仕立て上げるそのセンスには、脱帽するしかありません。
表紙に込められたメッセージ
さらに心打たれたのは、表紙にあしらわれた**「Enjoy Outing!」**の文字。 お出かけのワクワク感や、お気に入りのシールを連れて歩く喜びが、その言葉にギュッと凝縮されているようです。お気に入りのハートのキラキラシールや、可愛らしいキャラクター、そして小さな車。配置一つひとつにも、彼女なりの物語があるのでしょう。
表現することの原点
このシール帳を見ていて改めて感じたのは、**「表現とは、誰かを、そして自分を喜ばせるためにある」**ということです。既製品にはない、デコボコとした手触りや、少し不揃いなカット。そのすべてに、彼女が手を動かした時間の体温が宿っています。
技術を教える立場ではありますが、こうした純粋な「創作のエネルギー」こそ、私が生徒さんから教えてもらっている大切な宝物です。
これからも、この教室が「やってみたい!」という小さな芽を、自由に、そして大切に育てられる場所でありたい。そう強く感じた、心温まる出来事でした。
素敵なプレゼントをありがとう!また次のレッスンで、新しい発見を見せてくれるのを楽しみにしています。
