新年早々だけど、気づけばいつものメンバーでMに集まっていた。

「誰もいないと思って来たんだけど」なんて言いながら、結局みんな揃うのが面白い。約束したわけでもないのに、なぜか集まってしまう。この“なぜか”が、Mという場所の正体なんだと思う。

何気ない時間のはずなのに、不思議と特別感が出てしまう。

ライブハウスなのに、ライブがない日でも人が集まる。年齢も職業も関係なくて、共通点はただひとつ「音楽が好き」。それだけで成立する空間って、実はそんなに多くない。

ふと、「ここ、神社みたいだな」と思った。

呼ばれた人しか来れない感じ。来ようと思って来てるんだけど、どこか“導かれてる”感じもある。探してたんですよ、こういう場所。静かだけど熱があって、自由だけど居心地がいい空間。

これ、デザインにもすごく似てるなと思っていて。

情報を詰め込んだり、派手に飾ったりしなくても、ちゃんと“空気”が伝わるものってある。誰にでも向けてるわけじゃないけど、刺さる人には深く刺さる。そういうデザインは、無理に呼び込まなくても、人が自然と集まってくる。

Mは「来てください」って言わない。

でも気づくと、必要な人がそこにいる。これって、すごく強いブランディングだと思う。説明しすぎない、主張しすぎない。でも軸がブレてない。

デザインの仕事でも同じで、「誰にでもわかるように」とやりすぎると、逆に誰にも届かなくなることがある。

“呼ばれる人に届く”くらいの距離感。空気ごと伝える設計。Mにいると、その大事さを思い出させてもらえる。

新年早々、いい場所に集まれたなと思う。

また何気なく、誰もいないと思って行くんだろうな。

そしてきっと、また揃うんだろうな。