デザインの仕事をしていると、よく思うことがあります。
「どれだけレイアウトを頑張っても、写真が悪いと全部が台無しになるなあ」と。
これは大げさでもなんでもなくて、体感的に“写真が全体の7割を決めている”と言ってもいいくらい。
文字の配置や色使いをどれだけ整えても、写真の力が弱いと、どうしてもチープに見えてしまうんですよね。
じゃあ、良い写真って何なのか。
私はいつも「光・構図・解像度」の3つがそろっているかを見ています。
まず光。逆光すぎないか、影が強すぎないか。自然光がきれいに回っているだけで、写真は一気に柔らかくなります。
次に構図。被写体が真ん中にドン、だけじゃなくて、余白があるか、視線が流れるか。ここが整っていると、デザインに組み込みやすい。
最後に解像度。これは印刷物だと特に重要で、拡大した瞬間に荒れる写真は、どんなに雰囲気が良くても使えません。
フリー素材もよく使いますが、ここには落とし穴があります。
「どこかで見たことある感」が出やすいこと。
便利だけど、使いどころを間違えると一気に既視感が出る。
なので私は、フリー素材を使うときほど慎重に選びます。
光の向きが自然か、その事業や人の“温度感”に合っているか。
ただオシャレなだけ、は意外と危険です。
カメラマンさんに依頼するときは、最低限3つ伝えてほしいなと思っています。
ひとつ目は「何に使う写真か」(チラシなのか、Webなのか)。
ふたつ目は「どんな雰囲気にしたいか」(柔らかい、元気、落ち着きたいなど)。
みっつ目は「余白がほしいかどうか」。
これだけで、仕上がりはかなり変わります。
写真は素材じゃなくて、もうデザインの一部。
ここを大事にできると、全体がぐっと垢抜けてきます。
写真、侮れません。
