いつもブログをご覧いただきありがとうございます。デザインオフィス102です。

デザインの話をすると、お客様からよく「この色とこの色は相性が良いですか?」とご質問をいただきます。配色に悩む気持ち、とてもよく分かります。

もちろん色の組み合わせ(相性)も大切ですが、実はその前に、もっと大切にしてほしいことがあるんです。それは、**「色は相性より、意味なんです」**ということ。

1. 色は感情を「翻訳」するメッセンジャー

色にはそれぞれ、固有の心理的な役割とメッセージがあります。

  • :情熱、エネルギー、そして注意喚起といった強い想い。
  • :信頼、知性、そして清潔感といった落ち着き。
  • :安心、自然、そしてやすらぎといった癒やし。
  • 黄色:元気、楽しさ、そしてアイデアといった明るさ。

私たちはこの「色のもつ意味」を優先します。例えば、整体院のチラシで情熱の「真っ赤」を全面に出すと、お客様はリラックスするどころか、無意識に緊張感を感じてしまうかもしれません。逆に、キッズ向けイベントで**落ち着いた「無彩色」**が多いと、楽しさが伝わりにくくなります。

色が持つメッセージと、**「届けたいメッセージ」**を一致させる。これだけで、デザインは驚くほど見違えて良くなるんです。

2. 色の「感情設計」がデザインの軸になる

色を選ぶときに迷ったら、ぜひこう考えてみてください。

「このデザインを見た読み手に、どんな気持ちになってほしい?」

この質問こそが、色選びの正解です。色は単なる飾りではなく、読み手の感情を優しく誘導するツールだからです。

  • 信頼してほしいなら青を基調に。
  • 安心感を届けたいなら緑やベージュを。

この「感情設計」という軸がしっかりと決まっていれば、少しくらい色の相性がズレても、デザイン全体が**「伝えたいメッセージ」**を見失うことはありません。相性は後からいくらでも整えられますが、意味の軸がブレると全体が迷子になってしまうのです。

3. 面白い!色の「文化と組み合わせ」で変わる意味

ちなみに、デザインする側は、色の持つ**「文化的な背景」「組み合わせによる意味の変化」**も考えています。

例えば、黄色は明るく元気な色ですが、と組み合わせることで「警告色」へと意味が変わりますよね。また、紫は高貴な色ですが、使いすぎるとミステリアスな印象になることも。

このように、色選びはデザインの中でもっとも奥深い、**「感情設計」**の世界です。デザインオフィス102は、あなたの想いを正確に伝える、最適な色の声選びをお手伝いいたします。