竹林作業に行ってきました。
やることはシンプルで、「必要な竹だけを残す」作業。
全部切るわけじゃないし、全部残すわけでもない。
風通しが悪くなっている場所、日が入らなくなっている場所、弱っている竹。
そういうところを見ながら、一本ずつ判断していく。
やってみると分かるけど、切る作業より「残す判断」の方が難しい。
元気そうに見えても、密集しすぎて他を苦しめている竹もあるし、
細くてもちゃんと役割を果たしている竹もある。
とりあえず全部残す、は一番ラクだけど、結果的に竹林は荒れていく。
これ、デザインとまったく同じだなと思った。
チラシや看板を作る時、
「これも伝えたい」「これも入れたい」と情報はどんどん増えていく。
でも全部入れると、結局何も伝わらなくなる。
だからデザインの仕事って、「何を入れるか」より
「何を削るか」「何を残すか」を決める仕事だと思っている。
竹林も、デザインも、
目的は「スッキリさせること」じゃなくて、
“ちゃんと育つ状態をつくること”。
日が入るように間引く。
風が通るように整える。
主役の竹がまっすぐ伸びられるようにする。
デザインも同じで、
主役の情報がちゃんと見えるように、
余計な装飾を切る。
意味のない言葉を減らす。
視線の邪魔になる要素を間引く。
削るって、手抜きじゃない。
むしろ一番頭を使う作業だ。
竹林作業をしながら、
「私、これ普段パソコンの中でやってるな」と思って笑った。
自然の中でも、仕事でも、
やってることは同じだった。
必要なものを、ちゃんと残す。
そのために、切る。
これができると、景色も、デザインも、
ちゃんと呼吸し始める気がする。
