ロゴは、企業の**「顔」であり、「最も雄弁な名刺」**です。

しかし、いざ制作を依頼しようとしたとき、「どんなデザインにしたいか、うまく伝えられない」「イメージと違うものができてしまった」といった失敗例も少なくありません。

事業の力にするために、依頼前に必ず整理しておきたい3つの準備リストをご紹介します。

1. 企業の「核心」を言語化する

ロゴはただのマークではなく、あなたの会社が持つ価値観、使命(ミッション)、目指す未来を凝縮したものです。見た目から入る前に、まず「言葉」で核心を整理しましょう。

  • 企業理念・ミッション: 「私たちは何のために存在するのか?」
  • ビジョン: 「私たちは未来にどんな世界を実現したいのか?」
  • 提供価値: 「お客様に他社にはないどんな良いことを提供できるのか?」

これらの言葉が明確になっていると、デザイナーは**「何を伝えるべきか」**という軸をブレずにデザインに落とし込むことができます。この言語化こそが、デザインを事業の力に変える第一歩です。

2. ターゲットと市場での立ち位置を明確にする

どんなに良いロゴでも、**「誰に向けて」**デザインされているかが曖昧では、効果を発揮できません。

  • ターゲット像: 顧客はどんな人たちか?(年齢、価値観、ロゴを見てどう感じてほしいか)
  • 競合との差別化: 競合他社はどんなロゴを使っているか?私たちは彼らとどう視覚的に差をつけ、記憶に残りたいか?

親しみやすさを強調したいのか、プロフェッショナルな信頼感を強調したいのか。ロゴが「どんな役を演じるのか」を明確にすることで、デザインの方向性が決まり、市場で埋もれない個性が生まれます。

3. 「デザインの好み」と「デザインの役割」を分ける

依頼する側にとって、好きな色や形は当然あります。しかし、個人的な「好み」と、ビジネス上の「役割」は切り離して考える必要があります。

  • 役割の優先順位: 「社長の好みの色」ではなく、「ターゲット層に信頼感を与える色」を選びます。
  • 使用環境の想定: ウェブサイト、名刺、看板、アプリのアイコンなど、どこで、どんなサイズで使われるか?モノクロや小さなサイズになっても識別できるか?

デザイナーは、感情ではなく戦略に基づいてデザインを提案します。準備段階で「役割」を明確に共有できれば、デザイナーとのコミュニケーションがスムーズになり、最終的に事業に貢献するロゴが生まれます。

この3つの準備を整えることが、ロゴ制作の成功率を格段に高めます。

デザインオフィス102は、単に美しいロゴを作るだけでなく、お客様の事業の未来を映し出す、戦略的なロゴマークをご提案いたします。ロゴ制作をご検討でしたら、ぜひこの準備リストを手に、お気軽にご相談ください。