ロゴは会社やブランドの“顔”。しかし、ロゴデザインの本質は「見ただけでコンセプトが伝わる言葉」を作る作業です。ロゴは文字でも絵でもなく“思想の塊”。だからこそ、シンプルであるほど強くなる。
ロゴを作るときに最初に大事にしているのは、「どんな性格の会社か」。たとえば温かい雰囲気なら丸みのあるフォルム。誠実で落ち着いた会社なら直線的で芯の通ったライン。優雅さを出したいなら細くしなやかなライン。性格と形の相性はとても大事です。
色にも意味があります。青は信頼、赤は情熱、緑は安心、黄色は元気、黒は品格。色は言葉を超えて気持ちを動かすので、ロゴではとくに慎重に選びます。
ロゴは“飾り”ではなく“判断材料”。名刺や看板、WEBサイト…すべてにロゴが載るのだから、企業のすべての印象を左右します。“なんとなく可愛い”では成り立たない世界です。
最終的に大事なのは「覚えられるか」。複雑なロゴより単純なロゴが強いと言われるのは、人の脳が形をシンプルに整理しやすいから。Apple、Nike、無印良品…どれもミニマルだけど強烈。
ロゴは会社の未来まで背負って立つ存在。だからこそ、デザイナーとして全力で作っています。
