ポスターはデザインの中でも最も“瞬発力”が必要な媒体です。なぜなら、歩いている人を「立ち止まらせる」ことが目的だから。情報量よりインパクト、丁寧さより存在感が勝負です。

まず重要なのが“視線を奪う色”。ポスターは遠くから見られるので、文字の太さや写真の大きさも大胆に。看板や大型ポスターでは、情報を3つに絞る。写真、イベント名、日時。これだけで十分です。

背景色を大胆にするのも効果的。ピンク、黄色、黒、赤…強い色は一瞬で目に飛び込みます。ただし業種や雰囲気によっては上品な白ベースの方が良い場合もあるので、見られる場所との相性も考えます。

また、ポスターで大事なのは「距離」。1mで見るのか、5mなのか、10mなのかで文字の大きさは全く変わる。ポスターは“見る距離で最適解が変わるデザイン”です。

最後に、ポスターは“雰囲気で伝える”。パンフレットのように説明しない。世界観の一部を切り取って、感情を動かす。そんなデザインが一番届きます。