長持ちするデザインは、じつは“ノリ”から生まれている?

デザイナーとして20年以上。

これまで本当にたくさんのロゴ、チラシ、名刺、パッケージを作ってきました。

でも最近ふと思うのです。

「あの時つくったあのロゴ、まだ使ってくれてるんだなあ」

「あのお店、あの看板、まだそのままだ!」って。

それがね、実は——

長く使われてるデザインほど、友達とノリで作ったやつだったり

「明日提出なんです!泣」っていう、時間との勝負だった案件だったりすることが多いんです。笑

考察も深掘りもせず、とにかく「勢い!」で乗り切ったデザインが、

気づけば10年以上現役だったりして。

もちろん当時の私なりにベストは尽くしてますが、

「これ、こんなに長生きすると思ってなかった…」って、

ちょっと不思議な気持ちになります。

名古屋とか桑名とか散歩しながら、街角で自分がデザインしたロゴやパッケージを見かけたとき、

胸の奥がふわっと温かくなるんです。

「変わらずにいてくれて、ありがとう」って。

納品して終わりのデザインが、その先ずっと誰かに愛されている。

使い続けてもらえるって、すごく幸せなこと。

変わらないことで信頼が生まれ、

進化しながら使われることで、愛情が積み重なっていく。

そんなふうにデザインって、育ててもらっているんだなあって実感します。

勢いで生まれた“その時の最善”が、時間を超えて“今も最善”であり続けるなんて、

ちょっと感動的ですよね。