デザインを依頼されるときに、よく言われるのが「なんでもいいから、おしゃれにして」っていう一言。これは、いわゆる“丸投げ型”の依頼です。
でも、実はデザインって、依頼する人との“相性”がとても大事なんです。
だから私は、そういう時こそ、しっかりヒアリングさせてもらっています。「どんなものが頭に浮かんでいるのか」「普段どんなことを考えるのが好きか」「趣味は?」「どんな服が好き?」「どんな言葉が響く?」そんなことを、たくさん話します。
結局、友達になった方が早いんですよね。デザインの話をするより、世間話や好きなものの話からヒントを得ることが多い。だから私は、仕事の依頼であっても、必ず一度は“対面”をお願いしています。
Zoomやメールのやり取りだけでは、空気感までは伝わらないし、ちょっとした表情や言葉の間に大切なヒントが隠れていたりするから。
「なんでもいい」と言いながら、実はみんな“こうしたい”っていう想いをどこかに持ってる。それを引き出すのが、私の仕事のひとつ。
だから、たくさん話しましょう。雑談も含めて、それがいいデザインをつくる土台になります。