「こども食堂 あおいとり」が、なぜ三重県員弁郡東員町でスタートしたのか。

それには、ちょっと不思議で、でもとてもあたたかい縁のつながりがあります。

きっかけは、私の中学時代の恩師。

当時の先生が、まさか東員町で「TOIN BASE M」という素敵なお店をやっていたなんて知らず、

ある日、アーティストを通じて偶然の再会を果たしました。

そこから、話は一気に進みます。

友達と「こども食堂がやれたらいいよね」なんて話していたときに、

その恩師が「なにそれ!面白そうじゃん!」とぐいっと話に食いついてきてくれたんです。

そして一言。「ここ、使っていいよ」って。

あの瞬間、本当に涙が出るくらい嬉しかったのを覚えています。

場所って、簡単に貸せるものじゃない。

そして周りを見渡したら、アーティストも、店主も、友人たちも、

みんな「なにかやってみたい」って思ってたことに気づいたんです。

たぶん、誰かの「やりたい」が引き金になって、

「私も」「僕も」って思いがあふれてきたんだと思います。

こども食堂は食事を提供する場所だけじゃない。

誰かとつながる場所。

地域で子どもを育てるという意識が、少しずつ芽を出す場所。

そんな場所を、私の大好きな東員町で始められたこと。

そして、そのスタートを先生が支えてくれたこと。

本当にありがたくて、誇らしいです。

一人ではできないことも、仲間がいれば実現できる。

「こども食堂 あおいとり」は、そんな気持ちが集まって形になりました。

design office 102 戸塚ちひろ